今朝のニュース。本件フォローしていなかったが、この春以来もめていたようだ。きっかけは案内状のミスプリントだというのだから、次元が低い(?)。散人は本件の経済的側面にむしろ興味がある。本件に限らず「大釜の飯を食う」という結果平等主義はもうそろそろやめるべきだ。
経緯はニュース記事にあるように明治神宮の案内状の「両殿下」というミスタイプ。この責任の取り方を「進退伺い」とするか「始末書」で済ますかでもめた。神社本庁としては「進退伺い」を出させて宮司の首をすげ替え神社庁の威信を示すつもりだったのかしら。明治神宮はそんなの嫌だから「独立する!」となった。
そもそも神社本庁という団体は、戦後の新憲法の中で何とか明治の国家神道(平田神道)体制を守ろうとして作られたもの。「本庁」とたいそうな名前がついているものだから政府機関だと間違う人もいるようだが、そんなもんではない。実質的には裕福な収入がある神社からお金を取り上げて地方の神社に再配分する役目を担ってきた。自民党みたいなもんだね。
明治神宮としては、神宮球場の地主でもあるし、お正月には日本一の参拝客数だし、お金には不自由していない。巻き上げられる一方だったのでこの際いい機会だと思ったのではないか。大慌てしているのが神社庁で、うろたえぶりは滑稽なほど。
本件、単なる神道関係者の間の内輪もめの話ではあるが、時代を象徴しているように思える。イタリアなんかでは何十年も続いているが、結果平等主義に対する「持ちだし一方」の人たちの反発である。グローバル経済の時代になると、人々は国家というものよりもむしろ「町」に帰属意識を持つ。また国境は関係なく「同じ価値観の人たち」にむしろ親近感を覚える。その結果へんな国民国家政府が暴走するのが牽制される。日本もようやく、しかも神道というとても「伝統的」な分野で、こういう風土が出来つつあるのは、喜ばしいことである。
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本件、単なる神道関係者の間の内輪もめの話ではあるが、時代を象徴しているように思える。イタリアなんかでは何十年も続いているが、結果平等主義に対する「持ちだし一方」の人たちの反発である。グローバル経済の時代になると、人々は国家というものよりもむしろ「町」に帰属意識を持つ。また国境は関係なく「同じ価値観の人たち」にむしろ親近感を覚える。その結果へんな国民国家政府が暴走するのが牽制される。日本もようやく、しかも神道というとても「伝統的」な分野で、こういう風土が出来つつあるのは、喜ばしいことである。
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Posted: Tue - August 3, 2004 at 10:27 AM Letter from Yochomachi My Clippings Previous Next Comments (2)
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